HDMI端子はD端子より綺麗か 360編
ようやくHDMIキャプチャボードIntensityでの静止画でのキャプチャーができるようになったのでエリートのHDMI出力とD端子出力を比較してみました。
以前にもHDMI端子とD端子の比較という記事でPS3の画面をデジカメで撮影したものを比較してみましたが、そのときの結果は、ほとんど違いが分からないのでハーフHDパネルの液晶を使っている人は気にする必要はなさそうというものでした。
ところが、今回、XNAを使ってテストパターンを表示させてカラーパターンの部分をよく見たところ、D端子の出力では2ピクセル右に色ずれが発生しており、HDMI出力の場合は色ずれが発生していないことが分かりました。全体の白黒の格子部分もD端子の画像は白い部分が薄い灰色になってしまっています。
D端子のキャプチャーはPV3で、HDMIのキャプチャーはIntensityで行っているため正確な比較ではありませんが、D端子がノイズの影響を受けやすいのは間違いなさそうです。D端子は360のケーブルを直接PV3に接続してあります。
(10/17 追記:
濃度設定の違いによってどのように色が変わるのかを試してみました。各数値は私がスポイトツールでフィーリングで平均値を決めたもので、不正確です。
黒 | 白 | 赤 | 緑 | 青 | |
元画像 | 0,0,0 | 255,255,255 | 255,0,0 | 0,255,0 | 0,0,255 |
D端子 | 0,0,0 | 255,255,255 | 253,1,1 | 3,254,5 | 1,1,252 |
HDMI最大 | 3,3,3 | 254,254,254 | 232,0,2 | 20,255,8 | 2,0,243 |
HDMI中間 | 10,10,10 | 244,244,244 | 223,0,10 | 25,255,15 | 9,0,243 |
HDMI標準 | 16,16,16 | 235,235,235 | 214,0,18 | 34,255,22 | 16,2,215 |
この値を見ると、D端子の色の再現性は色が混じらないかぎりは優れていて、その次にHDMI接続の濃淡が最大のものが再現性が良いようです。
もちろん、TVでどれが一番見やすく表示されるかとは無関係です。
)
テストパターンでははっきりした違いでも、ゲーム画面ではよく分からなくなります。PGR4の画面をHDMIの濃淡設定を切り替えて比較してみました。
ただし、Intensityの設定があまり良く分かっていないので、参考程度にご覧ください。(HDMIにRGB信号が流れているのか、色差信号が流れているのかさえ分かっていません。)
D端子の道路の明るさとHDMIの濃淡を最大に設定したものが近いようですが、テールランプの光り方がHDMIは弱いようです。テールランプの光り方は他のHDMIの設定よりもD端子が一番良いと思います。このあたりは、TV側の設定でも変えられますし個人の好みもあると思いますので、いろいろ設定をいじるしかなさそうです。
気のせいかもしれませんが、HDMIにすると色の階調のマッハバンドが目立つようになった気もします。
テストパターンを表示したりしない限りは違いに気づく人は少ないと思いますが、HDMIの方が気分的にも気持ちがいいのでハーフHDのTVを持っている人もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。フルHDのTVを持っている人は、そもそもD端子で1080p入力を受け付けるTVが少ないのでHDMIにしてしまった方がいいと思います。
まあ、あせらなくても静音ドライブが搭載されていることが確実になってからでいいと思いますけど。
ちなみに、360のHDMI出力はゲームの時はHDCPで暗号化されていないので、HDCP未対応のDVI端子の液晶にも変換コネクターを使えば接続できると思います。ただし、DVDなどはHDCPに対応していないと表示できません。